美容ライターの仕事は、文章を書くことだけではありません。
リサーチ、構成づくり、情報整理、画像管理、取材準備など、実際にはさまざまな工程があります。
作業に慣れるまでは、「どこから整えればいいのか分からない」「毎回やり方がバラバラになる」と感じることも少なくありません。そんなときに役立つのが、美容ライター向けツールやサイトの存在です。
この記事では、執筆・リサーチ・取材という仕事の流れに沿って、美容ライターの作業を支えるツールとアプリを紹介します。
ツールは「全部そろえる必要はない」という視点で、今の自分の作業に合いそうなものだけ取り入れるという前提で読んでみてください。
1. 美容ライターなら便利なツールをどんどん使うべき
美容ライターの仕事は、工程が多く、情報も分散しやすいのが特徴です。
ツールを使う目的は、「作業を完璧にすること」ではなく、迷う&作業する時間を減らすことにあります。
特にフリーランスの場合、作業効率はそのまま働きやすさや収入にも影響します。考えるべきところに集中するための補助として、ツールを取り入れるイメージで十分です。

2. 美容ライターの仕事に役立つおすすめツール&サイト
(1) 執筆・校正をサポートする定番ツール
Googleドキュメント
クラウド上で原稿管理や共同編集ができる定番ツールです。修正履歴が自動で残り、複数人で作業する案件でも安心して使えます。
Notion

メモ・構成・案件管理を一か所でまとめられるオールインワンのワークスペースです。テンプレートを使えば、企画案や情報ストックも整いやすいです。
メモ帳アプリ
移動中やアイデアが浮かんだ瞬間に、思考を書き留めるのに便利です。後で整理して執筆に活かせます。
Enno(エンノ)

日本語の誤字脱字、変換ミス、入力後の編集ミス、文字化けなどをチェックしてくれる校正ツール。
文字数制限がなく無料で使えるのがポイントです。
(2) 音声入力&文字おこしに最適なツール
文章が詰まったときや、ラフ案を出したいとき、手で打つのが面倒なときには、音声入力を取り入れるのもひとつの方法です。
キーボードに向かうよりも、話すほうが考えを整理しやすい場面もあります。
スマートフォン音声入力機能
※iPhone・AndroidいずれもOSに標準搭載
思いついたことをそのまま話すだけで文字起こしできるため、下書きのハードルを下げてくれます。
あとから文章を整える前提で、「考えを吐き出す用」として使うのがおすすめです。
Googleドキュメントの音声入力・校正機能
既出ですが、Googleドキュメントには音声入力機能もあり、長文のラフ原稿を作る際にも活用できます。
話した内容がそのままテキスト化されるため、構成前のメモ出しにも向いています。
校正機能や文字カウント機能があるのも◎。
Geminiの音声入力機能

Googleが提供するAI「Gemini」には、音声で入力しながら内容を整理できる機能があります。
話し言葉をベースに要点をまとめたり、考えを整理する補助として使うと便利です。
CLOVA Note
音声を録音し、自動で文字起こししてくれるサービスです。
インタビューや打ち合わせの記録をテキスト化したいときに役立ちます。
話し言葉がそのまま残るため、あとから内容を整理し、原稿用に整える使い方に向いています。
しゃべるメモ帳

話した内容をそのままメモとして残せる、シンプルな音声入力アプリです。
思考のメモやアイデア出しなど、短時間で記録したい場面に向いています。
Enno(エンノ)

日本語の誤字脱字、変換ミス、入力後の編集ミス、文字化けなどをチェックしてくれる校正ツール。
文字数制限がなく無料で使えるのがポイントです。
(3) 構成作成・執筆・リサーチなど、何かと役立つAIツール
ChatGPT
質問形式でやり取りできるAIツールで、構成案のたたき作成や言い回しの整理に向いています。
「このテーマで見出し案を考えたい」「表現のバリエーションを出したい」といった場面で、思考の補助として活用しやすいのが特徴です。
Gemini

Googleが提供するAIツールで、検索感覚に近い形で使えるのが特徴です。
情報を整理しながら考えたいときや、話し言葉ベースでアイデアをまとめたいときに役立ちます。
Googleだからこそ、ドキュメント、フォト、ドライブ、Gメールに気軽にアクセスして情報を取得できるのも大きな利点。
Notion AI

Notion内で使えるAI機能で、メモや下書きをもとに文章を整える作業に向いています。
企画メモから構成を整理したり、書きかけの文章を整えたりと、Notionを執筆拠点にしている人には相性が良いツールです。
(4) 画像・図の整理に役立つツール
Googleフォト
スマートフォンで撮った写真を自動でクラウド保存でき、レビュー写真や取材写真の整理に便利です。
Canva
図解や簡単なバナー作成に向いているビジュアルツールです。テンプレートを使えば、インフォグラフィックや説明図などを簡単に作れます。
(5) タスク・スケジュール管理ツール
Todoist

予定日や優先度を設定しながらタスクを書き出せる定番タスク管理アプリです。
Googleカレンダー
スケジュール管理はもちろん、執筆リズムや納期管理にも便利です。Google Workspace内で他のツールと連携しやすいという利点もあります。
(6) ファイル管理・共有ツール
Googleドライブ
クラウドストレージとして、原稿・画像・資料をまとめて保管できます。スマホ・PCともにアクセスできるので、外出先でも安心です。
Dropbox
ファイル保存・共有に使えるクラウドストレージで、チームと共有する案件やバックアップ用としても便利です。
3. 美容ライターのリサーチに役立つサイト【情報収集用】
美容記事では、リサーチの質が記事の信頼感につながります。
(1) 一次情報・公式情報を確認する
以下のような公式情報源は、背景理解や表現の根拠として参考になります。
- 厚生労働省・官公庁資料
- 国立健康・栄養研究所などの公的情報
- ブランド公式サイト・プレスリリース
- 大手美容メディアのニュース
こうした情報は、記事内で断定表現を避けつつ、確かな背景知識として収集する材料に使います。
(2) 成分を調べるときの参考ツール
- 成分辞典系サイト
- INCI名検索ツール
- 原料メーカーの一般公開資料
成分情報は、効果効能を言い切らず、「〜とされています」といった表現を前提に扱うのが基本です。
(3) トレンド情報のチェック
- Instagram(#新作コスメなど)
- X(旧Twitter)の公式発信
- Googleトレンド
SNSやトレンドツールは、人気の動きを把握する補助として使います。一次情報としての公式発表と組み合わせて確認するのがおすすめです。

4. まとめ|はじめは最低限のツールからでOK
美容ライターの仕事は、ツールよりもリサーチ姿勢と読みやすい文章が土台です。
ツールはあくまでサポート役なので、
- まずはひとつ試す
- 合わないものは無理に使わない
- 自分の作業に合うものだけ残す
という進め方が自然。
ツールは、美容ライターが仕事を支える小さな相棒のような存在です。
すべてを完璧に整える必要はなく、迷う時間を少しでも減らすことで、作業は続けやすくなります。
気になるものがあれば、まずは一つから試してみてください。
参考文献
- 厚生労働省「働き方改革関連情報」
https://www.mhlw.go.jp/hatarakikata/ - 厚生労働省「職業情報提供サイト(日本版O-NET)」
https://shigoto.mhlw.go.jp/ - 総務省統計局「国民生活時間調査」
https://www.stat.go.jp/data/shakai/ - 総務省統計局「労働力調査」
https://www.stat.go.jp/data/roudou/ - 内閣府「男女共同参画白書」
https://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/ - 中小企業庁「フリーランス関連支援情報」
https://www.chusho.meti.go.jp/ - 独立行政法人 労働政策研究・研修機構(JILPT)
https://www.jil.go.jp/ - 日本クラウドソーシング協会「実態調査レポート」
https://crowdsourcing.jp/ - 内閣官房「働き方改革一括法について」
https://www.kantei.go.jp/ - 厚生労働省「在宅就業者総合支援事業」
https://www.mhlw.go.jp/ - 総務省「テレワーク推進関連情報」
https://www.soumu.go.jp/ - 経済産業省「未来の教室/働き方・学び方の変化」
https://www.meti.go.jp/ - OECD「Employment Outlook」
https://www.oecd.org/ - 『フリーランス&副業で働く!文章で稼ぐ教科書』
NDL書誌:https://ndlsearch.ndl.go.jp/ - 『新版 働き方の教科書』
NDL書誌:https://ndlsearch.ndl.go.jp/ - 『LIFE SHIFT――100年時代の人生戦略』
NDL書誌:https://ndlsearch.ndl.go.jp/ - Google 検索セントラル「検索品質評価ガイドライン」
https://developers.google.com/search?hl=ja - 総務省「ICTによる働き方の変革」
https://www.soumu.go.jp/ - 厚生労働省「キャリア形成支援」
https://www.mhlw.go.jp/ - 経済産業省「副業・兼業に関するガイドライン」
https://www.meti.go.jp/
美容ライター&コンテンツディレクター。スキンケア・コスメ・美容医療のメディア運営や記事制作を中心に活動中。
日本化粧品検定1級(コスメコンシェルジュ)/化粧品成分検定1級(化粧品成分上級スペシャリスト)

