美容ライターのポートフォリオの作り方とは？未経験でもできる構成と例文つきガイド

美容ライターとして応募しようとすると、ほぼ必ず必要になるのが「ポートフォリオ」です。

ただ、美容ライターを目指したばかりの方にとっては「何を載せればいいの？」「未経験でも作れるの？」と迷いやすいポイントが多いものです。

この記事では、美容メディアで編集をしてきた視点から、未経験でも迷わず作れるポートフォリオの構成・書き方・例文をまとめました。

できるところから手を動かしていけば形になりますので、読み進めながら作成してみてくださいね。

今別府よしの

美容ライター＆コンテンツディレクター。スキンケア・コスメ・美容医療のメディア運営や記事制作を中心に活動中。
日本化粧品検定1級（コスメコンシェルジュ）／化粧品成分検定1級（化粧品成分上級スペシャリスト）

1. 美容ライターにポートフォリオが必要な理由
2. 美容ライター向けポートフォリオの基本構成
3. 未経験でも実績ゼロからつくる方法
4. ポートフォリオ例文
5. 美容ライター＆ポートフォリオのよくある質問
6. まとめ｜美容ライターの第一歩は“見せ方”から
参考文献

1. 美容ライターにポートフォリオが必要な理由

（1）採用担当が見ているのは「文章力」と「美容ジャンルの理解」

美容ジャンルは、読者の不安や悩みに寄り添う内容が多く、文章の読みやすさや説明の丁寧さが重視されます。特に、テクスチャーの伝え方、美容成分に関する理解度（可能な範囲）、薬機法に配慮した表現などは、美容ライターの基本的な視点として見られやすい部分です。

ポートフォリオは、そうした視点を「この人に美容記事を任せても大丈夫か」を判断する材料になります。

（2）未経験でも、ポートフォリオ提出が必須の案件が増えている

クラウドソーシングの美容ジャンルでは、「サンプル記事」の提出を求められる場面が増えています。
未経験だからこそ、noteでレビュー記事を3本書く、スキンケアやメイクの基本記事をまとめる、自作ブログを掲載記事として使うなど、事前準備をしておくと応募がスムーズです。

（3）プロフィールとポートフォリオは“役割が違う”

プロフィールは「どんな人か」を紹介する場所です。
一方、ポートフォリオは「どんな記事が書けるか」を示す場所です。
美容ジャンルでは、プロフィール＋ポートフォリオのセット提出が基本になっています。

2. 美容ライター向けポートフォリオの基本構成

美容ライターのポートフォリオは、一般的なWebライターよりも“レビュー力”や“使用感の表現”が重要です。
以下の構成を押さえておけば、どの媒体にも提出しやすくなります。

（1）自己紹介文

・経歴
・得意ジャンル
・美容に関わる経験
・記事を書くうえで大切にしていること
必要な項目を自然な文章としてまとめます。

（2）スキル・できること

・スキンケアやメイクのレビュー
・商品紹介
・構成案作成
・WordPress入稿
・写真撮影（可能な範囲）
美容ライターはレビューが多く、「使用感を丁寧に言語化できるか」も強みとして見られます。

（3）掲載記事（実績）

ここがポートフォリオの中心です。
スキンケアのレビュー、メイク記事、ハウツーなど、美容ジャンルの記事を3〜5本掲載すると印象が整います。
noteの記事でも問題ありません。

（4）レビュー記事サンプル（美容ジャンルは必須級）

レビュー記事が書ける美容ライターは、採用担当の判断が早くなります。

使用感の描写は安全な表現で丁寧に。
効果の断定を避けながら、テクスチャー・香り・使ったときの印象を中心にまとめます。

（5）取材記事や構成案サンプル

美容メディアによっては、構成案の提出が求められる場合があります。
未経験でも簡単な構成案を1つ載せておくと“整理力”が伝わります。

（6）連絡先・稼働時間

連絡可能な時間帯や返信のしやすさを添えておくと、クライアントが仕事を依頼しやすくなります。

3. 未経験でも実績ゼロからつくる方法

未経験でもポートフォリオは作れます。
むしろ美容ライターは、noteポートフォリオとの相性がとても良いジャンルです。

（1）まずはレビュー記事を3本書く

化粧水・乳液・下地など、手元にあるアイテムで十分です。

・テクスチャー
・香り
・メイクとの相性
・使用シーン

これらを丁寧に書くだけで、美容記事らしいレビューになります。
※肌の変化を断定する表現は避けましょう。

（2）noteを「掲載記事」として使う

noteは美容ライターのポートフォリオと相性が良く、スマホでも読みやすいことから提出資料として優秀です。
掲載リンクを貼るだけで整ったページになるのもメリットです。

（3）テストライティングを“実績化”する

美容ジャンルの案件はテストライティング率が高めです。
掲載の可否をクライアントに一言確認しておくと安心です。

（4）美容ジャンルに特化させると強い

レビュー、比較、基本のスキンケア記事など、美容ジャンルの記事だけで揃えると印象が強まります。

（5）薬機法・景表法に配慮する

美容ライターに欠かせない視点です。

効果の断定は避け、「〜な使用感でした」「〜と感じました」などの表現に整えると安心です。

ここまで準備できたら、美容ライターとして応募するための“土台”はほぼ整っています。
あとは、どの順番で進めていくか、どの応募サイトを使うか、どんな文章で応募するかを押さえておくと、迷わず次のステップに進めるはずです。
関連する内容は次の記事で詳しくまとめていますので、必要に応じて参考にしてみてください。

未経験から美容ライターを始める全体の流れはこちらでまとめています。
→ 未経験から美容ライターになるには【始め方の完全ガイド】案件の取り方と準備

どの応募サイトを使えばいいか迷ったら、こちらの記事が参考になります。
→ 美容ライターの案件はどこで探す？おすすめサイト比較

応募文の書き方は、こちらの記事で詳しく紹介しています。
→ 美容ライターの応募文の書き方｜通過率が上がるテンプレつき