美容ライターを始めたいと思ったとき、
多くの人がつまずくのが「どうやって案件を取ればいいのか」という部分です。
とくに初心者のうちは、
・提案文に何を書けばいい?
・実績がほとんどないけど応募していいの?
・そもそも案件の選び方が分からない
など、不安も多いと思います。
この記事では、美容系ジャンルを中心に仕事を取ってきた経験をもとに、
初心者でも成約しやすい“提案文の型” をまとめました。
今日からそのまま使えるテンプレも紹介するので、
まずはひとつ応募するところから始めてみてください。
1. 美容ライターの案件の取り方【初心者向けに整理】
(1)案件の種類と特徴を知る
美容ライターの仕事には、いくつかタイプがあります。
- スキンケアやメイクのレビュー記事
- ブランドの新商品紹介
- インタビュー記事
- SNS用の短い文章
- 美容クリニックのコラム
- コスメランキング記事
この中で、初心者がまず挑戦しやすいのは、「レビュー記事」「商品紹介」 のジャンルです。
実際に使った感想を丁寧に書ければOKなので、専門的な知識がゼロでも書き始めやすいのが特徴です。
クラウドワークスやランサーズなどのクラウドソーシングでは、美容系の案件が比較的多く掲載されています。応募するしないに関わらず、まずはどんな案件があるか調べるだけでも十分。そのためアカウント登録だけしておくのがおすすめですよ。
(2)まず避けたい“地雷案件”の見分け方
応募前に、以下のような案件は注意が必要です。
- 無料のテストライティングが3本以上ある
- 文字単価が0.3円以下
- レギュレーションが曖昧で、指示が少ない
- 美容ジャンルなのに薬機法への配慮が一切ない
もちろん、すべてが悪い案件とは言い切れませんが、納期が極端に短かったり、修正回数が異常に多いなどの口コミがある場合は、応募を避けた方が安心です。
(3)初心者が最初に応募すべき案件の選び方
最初の案件は、「自分が普段から使っているアイテムやサービス」に関する記事作成を選ぶと書きやすいです。
例:脱毛経験者なら「脱毛クリニックのレビュー記事」
例:メイク好きなら「アイシャドウ・リップの検証記事」
なるべく自分が利用したことがあるテーマを選ぶことによって、最初から無理に知識を入れずに済むため、作業コストを抑えながら進めることができますよ。
案件の探し方をもっと詳しく知りたい場合はこちらで比較しています。

2. 成約されやすい提案文の“型”を知る
提案文は、長く書けば良いわけではありません。
大切なのは、誠実さと読みやすさ です。
以下のテンプレは、そのまま使ってもOKな構成にしています。
(1)美容ライター向け・提案文テンプレ(コピペOK)
はじめまして、〇〇と申します。
普段からスキンケアやメイクが好きで、美容ジャンルの記事を書いていきたいと思い応募いたしました。
実績はまだ多くありませんが、
・noteでのレビュー記事(URL)
・Instagramでの感想投稿(URL)
などを通じて、使用感を丁寧に言語化することを意識しています。
ご依頼内容を拝見し、○○(案件テーマ)の記事なら、
自分の経験を活かしながら、読みやすい文章でまとめられると感じました。
薬機法に配慮した表現も心がけています。
まずはテストライティングから、よろしくお願いいたします。
「相手が読みやすい文章かどうか」が、成約率に直結します。
(2)初心者がやりがちなNG提案文
- 自己PRばかりで長い
- 依頼文をよく読んでいない
- 興味のないジャンルに応募している
- テンプレすぎて熱量がない
特に、依頼文の「○○を書ける方」を見落としてしまうと、
採用されにくくなります。
(3)“実績ゼロ”でも信頼される書き方のコツ
実績がなくても、以下のような部分で補うことができます。
- noteで書いたレビューを2〜3本用意する
- Instagramに投稿して文章の雰囲気を見せる
- 「得意なジャンル」を明確にする(例:乾燥肌向けスキンケア)
- 誠実で丁寧な文章を心がける
美容ライターは、文章のキレイさより、使い心地を丁寧に言語化できるか が重視されます。
3. 初心者でも通りやすくなるプロフィール・ポートフォリオの作り方
(1)クラウドソーシングのプロフィール最適化
クラウドワークスやランサーズでは、プロフィールを整えるだけで、成約率が上がることがあります。
書くべき項目はシンプルです。
- 美容に興味を持ったきっかけ
- 得意ジャンル(スキンケア・メイクなど)
- 使用したアイテムのレビューリンク
- 文字数の目安・対応できる納期
メイクやスキンケアに詳しい必要はありませんが、興味があること、学ぶ姿勢があることを伝えられると強いです。
(2)実績がなくても作れるポートフォリオ構成
ポートフォリオは、最初はnoteで十分です。
- 自己紹介
- 書けるジャンル
- サンプル記事1〜3本
- 連絡先
ポートフォリオの整え方を詳しく知りたい場合は、以下の記事も参考にしてみてください。

(3)最低限そろえておきたい3つの要素
- 自己紹介
- 得意ジャンル
- サンプル記事(2〜3本)
まずはこれだけで大丈夫です。
応募を繰り返すうちに、自然と内容がアップデートされていきます。
4. 実際に応募してみよう【ステップ形式で解説】
(1)案件の選び方 → 読み込み → 提案文作成
応募前には、依頼文をじっくり読んでください。
「誰に読んでほしい記事なのか」
「どのくらいの丁寧さが求められているか」
これを読み取るだけで、提案文の方向性が変わります。
(2)応募後の流れ
応募後は、以下のような流れになることが多いです。
- テストライティング
- 校正チェック
- 納品
- 継続案件の相談
ライティングの基礎が不安な方は、WEB口座や書籍で一度基本知識をさらっておくと、テストライティングの通過率が上がりやすいです。
(3)落ちたときの見直しポイント
落ちても全く問題ありません。
応募を繰り返していると、必ず相性の良い案件に出会います。
- 提案文が長すぎないか
- 案件内容を読み取れているか
- プロフィールが十分か
- 応募しているジャンルが自分に合っているか
1つずつ見直していけば、必ず改善できます。
5. まとめ:美容ライターの案件は“提案文の質”で変わります
美容ライターの案件は、実績が少なくても応募できます。
大切なのは、依頼文を丁寧に読み、
誠実な文章で提案すること。
提案文テンプレを少しずつ調整しながら、
まずは1件応募してみてください。
案件探しに迷った場合は、比較記事を参考にしてみてください。
一歩ずつ積み重ねていけば、書ける幅は必ず広がっていきます。
参考文献
- 厚生労働省「働き方改革関連情報」
https://www.mhlw.go.jp/hatarakikata/ - 厚生労働省「職業情報提供サイト(日本版O-NET)」
https://shigoto.mhlw.go.jp/ - 総務省統計局「国民生活時間調査」
https://www.stat.go.jp/data/shakai/ - 総務省統計局「労働力調査」
https://www.stat.go.jp/data/roudou/ - 内閣府「男女共同参画白書」
https://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/ - 中小企業庁「フリーランス関連支援情報」
https://www.chusho.meti.go.jp/ - 独立行政法人 労働政策研究・研修機構(JILPT)
https://www.jil.go.jp/ - 日本クラウドソーシング協会「実態調査レポート」
https://crowdsourcing.jp/ - 内閣官房「働き方改革一括法について」
https://www.kantei.go.jp/ - 厚生労働省「在宅就業者総合支援事業」
https://www.mhlw.go.jp/ - 総務省「テレワーク推進関連情報」
https://www.soumu.go.jp/ - 経済産業省「未来の教室/働き方・学び方の変化」
https://www.meti.go.jp/ - OECD「Employment Outlook」
https://www.oecd.org/ - 『フリーランス&副業で働く!文章で稼ぐ教科書』
NDL書誌:https://ndlsearch.ndl.go.jp/ - 『新版 働き方の教科書』
NDL書誌:https://ndlsearch.ndl.go.jp/ - 『LIFE SHIFT――100年時代の人生戦略』
NDL書誌:https://ndlsearch.ndl.go.jp/ - Google 検索セントラル「検索品質評価ガイドライン」
https://developers.google.com/search?hl=ja - 総務省「ICTによる働き方の変革」
https://www.soumu.go.jp/ - 厚生労働省「キャリア形成支援」
https://www.mhlw.go.jp/ - 経済産業省「副業・兼業に関するガイドライン」
https://www.meti.go.jp/
美容ライター&コンテンツディレクター。スキンケア・コスメ・美容医療のメディア運営や記事制作を中心に活動中。
日本化粧品検定1級(コスメコンシェルジュ)/化粧品成分検定1級(化粧品成分上級スペシャリスト)


